あきが、うつ状態で特に発作が起きているとき(主に夜)
「マインドフルネスの呼吸法やっても良くなってる気がしないよ!
昨年の9月から全然変わってない!」
と言うことがある。
誰でもどこか具合が悪い時(痛かったり、苦しかったりして)
それが少し良くなっていても「良くなっている」という実感は
なかなかわかないものだろうと思うのです。
たとえば、頭痛がしていて、少しだけ和らいでいるにも関わらず
相変わらず頭痛はあるものだから、完全に痛みが無くならないと
「よくなったぁ~」とは思えないでしょ!?
あきの場合もそうで、周りからみていると以前よりかなり良くなって
いると感じているのだけれど、辛い時間の中にいるとどうしても
悪くとらえてしまいます。
マインドフルネスの先生は、辛い時、苦しい時、痛い時は
それをそのまま受け止めて、決して騒がない
騒いだり嫌がったりすることでストレスホルモンが異常に分泌され
具合が悪くなる・・・騒がず呼吸法に集中するとおっしゃいます。
あきもそのことは分かっていて
「痛い、苦しい時 騒がず、受け止めて・・・呼吸法
そうしないで騒ぐと、その後何日も具合が悪くて
起き上がれなくなるのは確かなのよね・・・」と言います。
「でもそれが難しい・・・具合の悪い時は悪い方に考えるのを
止めるのがほんとに難しい」
そこでいつも私が言います。
「だからそれを訓練してるんだよね」
するとあきは
「う~~ん 確かにそうだよね・・・」
今あきはセッション6に入っていて
わざわざ悪いこと、落ち込んだことを思い起こしてそれを止める
あるがままに受け止めて、名前を付けて捨て、呼吸法をするという訓練を
しています。
非常に難しいけれど、これが身に着けば一生の財産になると思っています。
そんな中、先日のセッションで、私たちが考えているのとまったく違う答えが
先生から返ってきました。
「発作が強くなるとどうしても泣きたくなるんです。
泣くまいと我慢しているんですけど・・・」とあきが言うと
「泣いてもいいですよ」と先生
「え???? 心を騒がせてはいけないのでは?」と聞くと
「泣くことはいいです。泣くことによって心が落ち着くことがあります」
とおっしゃいます。
あきの顔がぱ~っと明るくなりました。
「泣いてもいいんだぁ~ よかったぁ~」
つまりは、具合が悪い時、それにとらわれてはいけない
具合が悪いことに執着してはいけない
具合が悪い時は、あるがままに受け止めて、今自分がすべきことをする
つまり家事だったり仕事だったり・・・または楽しいこと
テレビを見たり、音楽を聴いたり・・・
具合が悪いことに注意を向けないようにする。
泣くこともストレス解消になる。
ということらしいです。
「泣く」ということが許された瞬間
あきも私も大きな荷物をひとつ下ろすことができた気がしました。
それでも、あれから3日目
まだ、あきは泣いていません。
おかげさまで、泣くほどの発作が起きていないということです。
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— うつ —
良くなってる気がしない
2010年2月9日