卒業旅行に近場の海外に行っているあきからは
未だに何の連絡もありません。
これって体調が良いってことでしょうか・・・?
心配しつつも「便りの無いのは無事な証拠」と
デンと構えることにしています。
さて、前回の続きを書きます。
あきがそんな状況になっているのを、私たちはまったく気が
付かなかった訳ではありません。
大学2年の冬・・・
「あきの様子がおかしい。うつっぽいよ」と私が言いました。
なんかぼ~っとしていて、声をかけても返事をしない。
表情が暗い、沈んでいる感じ。
何かあったのかとたずねても何も言わない・・・・。
そんな状況が2~3日続いたのですが、すぐに精神科へとはやはり
言えませんでした。
そこで、「何か取りついてるのかも・・・お祓いをしてもらおう!」
私は無信心ですが、ふとそう思いました。
ちょうど厄年にかかっていたので、あきに
「今年は後厄年なのでお祓いしてこよう」と言って半ば強引に
神社でお祓いしてもらいました。
「様子を見て、まだおかしかったらその時、心療内科へ行こう」
とソルトと話し合っていました。
ところが、それから数日、いつものあきに戻っていたので
「お祓いが効いたね!」よかったぁ~」なんて・・・
今から考えるとなんでその時にもっと深刻に受け止めてあげなかったのか
親の責任を痛感しています。
その時は、まだうつ症状でうつ病まで行ってなかったのかもしれませんが
ほんとに、後悔先にたたずです。
昨年6月 飛び込んだかなり遠くの大学病院の精神科で
(本来なら予約制なのですが、何も分からずそのまま行ってしまって
でも、看護婦さんが親切にしてくれて待ちましたが診てくれました)
あきはその頃、いわゆる「腑抜け」状態でした。
返事はせず、下を向いて、ボーっとした状態。くら~い感じ
就職活動はドクターストップがかかりました。
あきがポツポツ話す中で、医師は「躁うつ病かもしれない」と言いました。
顔から血の気がすっと引いたのを覚えています。
うつ病と躁うつ病はまったく違うということだけは知っていたのです。
じゃ・・・治らな? と頭に浮かんでしまいました。
どうやらあきが
「以前バイト先で疲れるとハイな気分になった。帰りの電車の中で
大泣きしてしまった」
と言ったことで、そう診断されたのだと思います。
後日、予約を取って行った総合病院の精神科でも、今通っているクリニックでも
「疲れてハイになることは人によってあることです。その時だけハイになるのなら
あきさんは躁うつ病とは考えにくい」と言われました。
さて、総合病院の精神科に通うことになったのですが・・・・
その先生が頼りなくって不安ばっかりつのりました。
ジェイゾロフトを出してくれたとたん、めまいでバタバタ倒れるようになりました。
それでもそれを止めず、1か月たっても良くならないのに反対に増やしたら
めまいで起き上がれなくなりました。
薬が効いている様子はまったくありません。
また、私が色々調べる中で
「うつ病は朝が辛い」と書いてあるのに、
あきは夕方から体調を崩します。
それを先生に「うつと症状が違う」と聞いたところ
「う~~~~ん う~~~~ん」と唸ってばかり
そして「うつにも色々あるようですし・・・」
本気で、大丈夫かな! って思いました。
体が重くて動かない、微熱が続いている、胃がむかむかする
と訴えても「う~~~ん う~~~ん」と首をかしげる
どうして? と聞いてものれんに腕押し状態。
改善はちっともしないまま、8月の終わりになりました。
そんな中、ひとつのサイトに出会いました。
赤坂クリニック理事長の貝谷久宣先生の「非定型うつ」に関する
ページです。http://www.fuanclinic.com/byouki/karada.htm
ハッとしました。あきの症状とほぼ同じ!
今は、むかむかして食事がのどを通らないけど、数か月前までは
「私、過食症かも・・・」と言っていたくらい爆食いでした。
朝は比較的元気で、夕方から夜体調悪化。
楽しいことがあると笑える。うつのスイッチが切れたよう。
また、このころから、夜8時くらいになると強い不安発作が起こるようになり
胸をたたいたり、動悸がひどく息が荒くなったり、大声で泣き出したり
していました。
まさに、この症状!
私はある決心をしました。 病院を代えよう!
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— 回想 —
うつ病、発症(2)
2010年2月20日